「緊急帝王切開になった場合の費用は?(前編)」では、緊急帝王切開になった場合の出産費用や保険の取り扱いについてご紹介しましたが、後編ではさらに理解を深めるため緊急帝王切開の場合の直接支払制度やNICUに入院した場合の子ども医療費保障制度についてご紹介します。
特に里帰り出産の場合は、 緊急帝王切開 の 費用 が少し異なる場合がありますので注意が必要です。
緊急帝王切開になった場合の費用は(後編)?
緊急帝王切開でも間に合う!『直接支払制度』
病院では直接支払制度と言って、退院前に出産一時金が直接病院に振り込まれる制度があります。この直接支払制度は病院によって『産科医療院保障制度』に加入している病院で利用することができます。
里帰り出産をする予定の人は、予め自分の病院が適応できるのか確認をし、合意文書を交わしておきましょう。ご自身の加入健康保険組合にもよりますが、里帰り出産をした場合、病院が産科医療保障制度を結んでない等、直接支払制度が利用できない場合もあります。
また、お出かけ先で破水したり、妊娠中毒で病院に運ばれ、緊急帝王切開になってしまった等はあらゆるリスクに対応できる総合病院等へ運ばれることが多いかと思います。
この場合は大きい病院ほど産科医療院保障制度を結んでいる場合が多いかと思いますが、一刻を争うため妊婦自身がどこに運んでもらうかを選べないことが非常に多いです。
県によっても違う!こども医療費保障制度
赤ちゃんを出産し、出生届けを提出すると、その赤ちゃんは住んでいる場所の子ども医療保障制度を受けることが出来ます。最長の東京都ではお子さんが中学校3年生になるまで病気や入院にかかる費用の助成金を得ることができます。(自治体により異なります。)
緊急帝王切開など、分娩時何かアクシデントが起きた場合、赤ちゃんはNICUの入院になります。通常分娩ですとNICUで1日預かり母子とも似健康であれば母子同室での育児が始まります。しかしそうでない場合NICUへの入院は1日約7万円と高額です。
出生届けと同時にこども医療費助成制度の認定を受け、こども医療費助成受給者資格証明書を発行してもらいましょう。この子ども医療費保障制度ですが、里帰り出産先での赤ちゃんがNICUになってしまった場合注意が必要です。
こども医療費助成受給者資格証明書の手続き、発行がされていない場合は両親がNICUへの入院代を一時的に負担する形になります。1日約7万円×日数・・・であるため、かなり高額になりますよね。大部分が助成金として返ってくると判っていても100万を越えると大変な出費になります。
産後、ママは動けないためパパに行動してもらい子ども医療保障制度の手続きを必ず済ませましょう。母子手帳・判子・通帳を持ち、出生届けと同時に行うとよいでしょう。
緊急帝王切開になってしまい費用が心配な人も理想と違う出産でマタニティブルーになったり落ち込んだり・・・かたやお金が心配であったり不安はつきません。
しかし、【限度額申請をしておく。任意加入保険を見直す。直接支払い制度を利用する。子ども医療費保障制度を利用する。】ことでだいぶ自己負担金を減らすことができます。
また、『もしママが緊急帝王切開になってしまったら』緊急時に備えてパパにしておいて欲しいことリストを予め作っておきましょう。出産は予め準備しておいても何かしらハプニングがあるものです。赤ちゃんのためにもいろいろと準備をし、神経質にならずに過ごしましょう。
まとめ
緊急帝王切開になった場合にかかる費用は(後編)?
緊急帝王切開でも間に合う!『直接支払制度』
県によっても違う!こども医療費保障制度