人工授精を成功させて赤ちゃんを妊娠するためには、 人工授精 を行う タイミング が大切になってきます。もちろん医師に委ねて行うことにはなりますが、自分でも妊娠のタイミングを理解しておくことは大切です。
妊娠しやすいタイミングやその時期を自分で知り、妊娠を目指しましょう。
理解して妊娠を目指す!人工授精のタイミングとは
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妊娠しやすいのは排卵日当日ではない
排卵イコール妊娠しやすい日、と思っている方は多いかもしれません。しかし実際は排卵日当日に精子を注入したとしても、妊娠の確立はあまり高くありません。
排卵日にはすでに精子が待ち受けている状態が望ましいと考えらえています。そういった理由から、排卵日の前日か2日前が人工授精に適したタイミングなのです。
卵子と精子のタイミングが大切
卵子も精子もいつでも受精が可能なわけではありません。それぞれには受精可能期間がありますが、それぞれ違いがあります。
精子の場合、射精直後には受精能力がありません。受精可能になるには5~6時間かかり、さらに受精可能期間は36時間といわれています。
卵子の場合はもっと短い期間になります。排卵後、受精可能な期間は6~8時間といわれています。
受精可能期間は、もちろん個人により差がありますし、受精可能期間が過ぎたからといって受精しないということではありません。しかし妊娠の確立を少しでもあげるためには、それぞれの受精可能期間のタイミングを合わせて人工授精を行うことが成功率をアップさせることにつながります。
タイミングを合わせるために病院で行うこと
不妊治療で人工授精を行うためには、病院に数回通って排卵日の予測をすることになります。子宮内膜の状態を調べたり、卵の状態を調べたりすることにより、排卵日を特定します。
排卵日が不安定であったり、排卵がきちんと起きていないなどの問題がある場合は、排卵日の特定が困難なことから、排卵誘発剤で排卵を調節する治療を行う場合もあります。治療は内服薬と注射の2種類ありますが、より確実に排卵を起こすためには注射が選択されます。
誘発剤を使用して人工授精を行った方が、妊娠確立があがるともいわれていますが、使用し続けることで、副作用があらわれることもあるので、きちんと医師と相談したうえで行うことになります。
タイミングを合わせるために自分でできること
人工授精を成功させるためには、やはり排卵のタイミングを知ることが大切になります。日ごろから基礎体温は毎日計測し、忘れずに記録しておきましょう。
また生活のリズムがくるってしまうと生理周期もくるってしまいます。ストレスのたまる生活もよくありません。生活リズムを整え、ストレスをためないように毎日を過ごすことも重要です。
また、子宮など下半身を冷やす環境もよくありません。下半身をあたためるよう心がけ、適度な運動なども取り入れましょう。
普段から夫も体調を整える必要がある
排卵日が特定できた場合は、人工授精当日の朝、ご主人の精子を採取して病院まで持っていく、または病院で採取する必要があります。いずれの場合も採取してから時間が経過してしまうと人工授精ができなくなってしまいますので、2~3時間以内に病院に渡す必要があります。
そのため、ご主人の体調は日ごろから整えておく必要があります。男性側も当日いきなり伝えられては戸惑ってしまうことになりますので、普段から夫婦でお互いの状態について話し合っておきましょう。
夫婦2人で乗り越えましょう
不妊治療は妻だけの努力でも、夫だけの努力でも成功することはありません。それぞれが協力しあってはじめて成功するものです。
夫婦でしっかりと話し合って、協力しあう環境が必要です。どちらにも負担のかかる治療になりますので、夫も妻も、お互いの立場を理解して尊重しあうことで不妊治療を乗り越えて、元気な赤ちゃんを抱ける日までがんばりましょう。
まとめ
理解して妊娠を目指す!人工授精のタイミングとは
妊娠しやすいのは排卵日当日ではない
卵子と精子のタイミングが大切
タイミングを合わせるために病院で行うこと
タイミングを合わせるために自分でできること
普段から夫も体調を整える必要がある
夫婦2人で乗り越えましょう