あなたは 人工授精 にどのようなイメージを持っていますか?少し身構え、特別なものだと考えていませんか。高齢出産やダイエットによる不妊率が増加している今、不妊治療を受ける割合もぐっと増えています。その中で人工受精を経験するカップルも多くいるのです。これは決して特別なことではなく、今や当たり前のことと言ってもいいのかもしれませんね。人工授精の仕組みを解明しつつその成功 確率 を探っていきましょう。
人工授精が成功する確率ってどのくらい
人工授精とは何か
そもそも人工授精とは女性の排卵日かその前日に、男性の精液を濃縮したものを子宮内に直接入れるものです。これによって受精の手助けをすることになります。たったこれだけ、と言ってしまえば、たったこれだけなのです。その手順としては女性の排卵日を調べた上で、当日の朝男性の精液を採取し冷えないようにしながら病院に持参します。処置自体は簡単なもので痛みも殆どなく、5分程度安静にした後に帰宅できます。人工と聞くとなんだか敬遠してしまいがちですが、卵子と精子が出会う「手助け」をしているだけなので、その後の経過は自然妊娠となんら変わりはありませんよね。
人工授精の時期
人工授精は不妊治療の1つですが、治療を始めてすぐ行うわけではありません。自然妊娠やタイミング法の指導を受け、それでもなかなか妊娠しない場合に人工授精へステップアップしていきます。この時期は年齢によっても違ってくるのですが、高齢の場合は比較的早めに治療を始めることになるでしょう。しかしあなた自身の考え方次第で、いつスタートに踏み出すのかそれは自由な選択であるべきです。
たとえ早急に始めたいと思っていても、まずはあなた自身の排卵日を正しく知る必要があります。そのため、不妊治療初期の段階でタイミング法を実施し、排卵日を確実に把握することになります。妊娠できる期間は排卵日~5日間と非常に短いのです。なんだか妊娠すると言うことは奇跡的な事のように感じてきますよね。
人工授精にかかる費用
1回につき1万円~3万円くらいです。人工授精は健康保険外の扱いとなるので全額自己負担になり、その費用も病院によって違ってきます。平均的に治療1回分の値段は1万円~3万円ですが、一般的に半年ほど治療を継続されるのでその結果全体で6万~18万円くらいかかります。自治体によっては不妊治療助成金を利用できるので問い合わせをしてみるといいでしょう。
成功率は一体どのくらいあるの
成功率はあなたが期待している程高くはありません。むしろ低いと言うべきでしょう。人工授精を受けるカップルにとってこの成功確率に関しては一番知りたいポイントでしょうが、しかし期待を裏切る数値であることは間違いありません。
人工授精をした場合の成功率は全体の5~10%、しかもこの数値は20代女性の場合です。30代では8%、40代ではたった2%というわずかな数値に下がってしまいます。人工授精が妊娠の「手助け」である以上仕方のない数値です。言うまでもなく女性は加齢と共に卵子の数、質ともに下がり、ホルモンの分泌も低下する為、いくら卵子と精子が出会う「手助け」をしてもらってもなかなか着床できないのが現実です。そしてさらに厳しい現実がります。なんと、人工授精は回を重ねるごとに成功確率が減っていくと言うのです。なんていやな報告なのでしょう。「人工授精で成功した」という確率は、施術の5回目~6回目までで、その後はがくんと成功率が下がります。先ほどかかる費用が半年間で6万~18万円と言ったのもこのためです。殆どの方は半年治療を受け、それでも妊娠しない時は人工授精にかかる費用、そして時間、ストレスの蓄積などを考え、次のステップである体外受精へと進んでいくのです。
この確率を聞くと妊娠がまるで絶望的のように聞こえますが、成功率を上げることは可能なのです。規則正しい生活をおくり体をいたわる事で、卵子の質があがりホルモンの分泌も活発になります。あなた次第で成功率は上げられるということです。
妊娠の「手助け」である人工授精の成功確率は、決して高いものではありません。自然妊娠の成功率に大きく差をつけるものでないのは残念ですが、しかし確実なタイミングで濃縮した精子を送ることが出来るのです。妊娠を希望するなら人工授精にすべて任せるのではなく、あなた自身を妊娠しやすい体に近づけることが大切です。それにより成功確率はぐんと上がっていくはずです。
まとめ
人工授精が成功する確率ってどのくらい
人工授精とは何か
人工授精の時期
人工授精にかかる費用
成功率は一体どのくらいあるの