妊娠中は痔の症状がなかったのに、産後になってから痔の症状があらわれる妊婦さんは実は意外と多いです。痔はデリケートな場所だけになかなか相談もしにくいものです。しかし産後の痔は放っておくと悪化する場合もあります。
今回は産後の 痔 が 痛い 人に、自然治癒できるのか、対処方法も紹介していきます。
産後の痔が痛い!自然治癒できるのか対処方法紹介
産後の痔の原因は何?
産後の痔の原因は大きく分けて2つあるので紹介します。
1つ目は出産の時にいきんだ結果です。妊娠中に痔の症状がなかったとしても出産の時に激しくいきむことで肛門にも大きな負担がかかってしまいます。出産するために強くいきんだ結果、痔が発症してしまいます。
2つ目は便秘です。妊娠中も出産後も体の中で、ホルモンバランスの分泌量がどんどん変化していきます。ホルモンバランスが乱れてしまうと便秘になりやすいです。
また、産後の授乳で、体の中の水分量が少なくなると便秘になってしまいます。便秘は踏ん張ることで肛門周辺をうっ血させ痔をつくりやすくなってしまいます。
産後の痔が痛い!改善方法は?
産後の痔が痛いと赤ちゃんのお世話をすることも大変になることでしょう。痔が痛い場合の改善方法を紹介します。
1つ目はドーナツクッションを使用することです。ドーナツクッションは出産の時に会陰切開をした傷が痛くないように使用するクッションです。ドーナツクッションは会陰切開の傷だけでなく痔の痛みも和らげることができます。
授乳などの時に固い床にそのまま座るよりもドーナツクッションの上に座った方が肛門を刺激しないので痛みを感じなくなります。
2つ目は血行を良くすることです。お風呂で体を温めたり、軽い運動をすることで血行が良くなり痔も改善していきます。
3つ目は強く拭かないことです。清潔を保とうとするあまりに強く拭いてしまうと皮膚が炎症をおこしたり痔が悪化する可能性があります。ウォシュレットがある人はウォシュレットを使用したりしてなるべくお尻に刺激を与えないようにしましょう。
こんな時は病院へ!
痔はどんなに痛くても出産後から2週間程度で痛みも治ってきます。どうしても痔の痛みがひけなかったり、腫れが大きくなったり、痔が固くなってしまったら病院を受診するようにしましょう。長期間痔が痛むことで母親自体が疲労の原因となってしまいます。
現在では日帰りで簡単に痔を取る手術をすることができます。もし気になる人はインターネットなどで女性の医者がいる病院をさがしたりすると良いでしょう。
産後の痔には市販薬は使えるの?
痔の痛みが酷いと薬を使用したくなります。授乳をしている場合はなるべく痔の薬は病院で処方してもらうようにしましょう。痔の薬にはステロイドが入っている場合が多く、薬によって授乳中は使用できないものもあります。
市販薬を使用して赤ちゃんに影響があらわれてしまっては大変です。市販薬を使用するほど痔が傷んでいるなら一度産婦人科へ相談しに行くと良いでしょう。産婦人科でも薬を処方してくれます。
自然治癒はできるの?
痔は個人差がありますが、自然に治癒できる場合とできない場合があります。切れ痔は便秘などを改善すると大抵治ります。しかしいぼ痔の場合は、人によっては治らない人もいることでしょう。治らない場合は病院を受診するようにしてください。
自然治癒を高めるために2つの方法があるので紹介します。
1つは出てきた痔を中に押し込めることです。いぼ痔は肛門から出ている時間を短くしていくことで治っていく人が多いです。トイレに行く度にお尻の中に戻してあげましょう。
2つ目は肛門周辺の筋肉を鍛えることです。いぼ痔を肛門の中に押し込んでからお尻に力を入れて引き締める運動をしましょう。続けることで肛門周辺の筋肉が引き締まり、痔が出てきにくくなります。
痛みが長く続くとストレスや睡眠不足のもとになります。痔があまりに痛い場合や、痛みが長く続く場合は自力で治すことは難しいのでしっかりと病院を受診して治すようにしてください。
まとめ
産後の痔が痛い!自然治癒できるのか対処方法紹介
産後の痔の原因は何?
産後の痔が痛い!改善方法は?
こんな時は病院へ!
産後の痔には市販薬は使えるの?
自然治癒はできるの?