子育てや家事の疲れやストレスなどで体調不良が続いている人は、原因に貧血があるかもしれません。症状が悪化する前に検査を行うことが大切です。そこで 貧血 の 検査 はどのようなものなのか、検査方法や内容、費用などをまとめました。
貧血の検査と項目 検査内容と費用
貧血かな?と思ったら早めに検査を行うことが大切
子育てや家事に追われ、貧血のような症状が現れても少しくらいの体調不良であれば我慢してしまうママも少なくありません。
産後は授乳や睡眠不足、不安、ストレスなどのために鉄分不足に陥りやすくなっています。特に妊婦検診で貧血を指摘された人や、妊娠前から貧血と言われたことがある人は注意が必要です。
しかし妊娠中とは違い、産後のママには定期的な検診や検査が行われていないため、症状が悪化しなければ病院へは行かない・行けない人も少なくありません。
日々の生活や食事で気をつけていても貧血になってしまう場合もあるため、症状が軽いうちに検査を行うことが大切です。
貧血の3大検査項目
貧血かどうかを確認するためには、腕の静脈から2から3mlほどの血液を採取し検査をします。
貧血は血液の中の赤血球やヘモグロビンとの関係が大きいため、検査項目は血液のなかにどれくらいの数の赤血球があるかという「赤血球数(RBC)」、血液1dlの中にどのくらいの量のヘモグロビンがふくまれているのか確認する「血色素量(Hb)」、血液中の血球がどのくらいの割合であるのか調べる「ヘマトクリット(Ht)」の3項目が主になります。
他にも赤血球の大きさや赤血球の大きさに対するヘモグロビンの量などの検査と合わせて診断が行われます。この3種類の検査は、定期健康診断でも検査されていますので、会社や市区町村の健康診断で目にしたことがある人も多いかと思います。
血液中にどのくらい鉄分があるかは血清鉄
身体中に酸素を運ぶ役割をもつヘモグロビンを作るためには、血液中の鉄分が不可欠です。そのため血液中の鉄分量を調べることは、貧血検査では欠かせないもののひとつです。
血清鉄は1日中同じような数値が出るわけではなく変動しています。個人差はありますが、多くの人が午前中は高く午後や夜には低いという特徴があります。
また月経による失血で鉄分が失われる量が増えるため、月経後は血清鉄の値は低くなります。血清鉄が不足すると鉄欠乏性貧血になり、貧血の様々な症状が現れます。
反対に多すぎる場合は再生不良貧血や溶血性貧血などの可能性があります。
隠れ貧血は血清フェリチン濃度で判明
フェリチンは体内での鉄を予備として貯蔵する働きがあります。鉄分が不足してくると、まずは予備として貯蔵された鉄分を使用するため、フェリチンの血液中の濃度を確認することで、体の中で鉄分が不足しているのかどうかが早い段階で分かります。
健康診断などで貧血の判断基準である赤血球数やヘモグロビンの量、ヘマトクリットが正常でも、実はフェリチン濃度が低く体の中では鉄分不足が始まっているというケースも少なくありません。
「女性の60%は隠れ貧血」と言われるほど女性は鉄分不足に陥りやすく、貯蔵してある鉄分が十分でなければ疲れやすい、頭痛、肩こりなどの症状が現れると言われています。
育児や授乳に加えて睡眠不足が続くと、体は鉄分をうまく吸収できなくなってしまいます。また鉄分が不足することによって、脳へ送られる鉄分が減ると睡眠ホルモンが生成されず、しっかりと眠ることができなくなってしまう可能性もあるため注意が必要です。
貧血の受診科と費用 結果が分かるまで
貧血が疑われる時はまず内科を受診しますが、出産後の子宮などの状態や月経のトラブルや心配がある場合は産婦人科や婦人科を受診した方がよいでしょう。
内科・産婦人科どちらを受診するとしても検査設備が整っていない病院やクリニックは、採血を行い専門の機関へ検査の依頼をするため、結果が分かるまでに数日から10日ほどかります。
そして検査結果が出る頃に再度受診し結果を確認します。総合病院などの検査施設が整った病院であれば、結果はその日のうちに分かります。
費用は貧血の検査だけであれば、健康保険が適用でき診察料を含めて3千円から5千円前後のところが多いですが医療機関により異なるため、受診前に貧血検査の可否と合わせて電話で確認しておくと安心して受診することが出来ます。
まとめ
貧血の検査と項目 検査内容と費用
貧血かな?と思ったら早めに検査を行うことが大切
貧血の3大検査項目
血液中にどのくらい鉄分があるかは血清鉄
隠れ貧血は血清フェリチン濃度で判明
貧血の受診科と費用 結果が分かるまで