臨月に入り、出産をまだかと心待ちにしている人は多いでしょう。しかし、急に破水が起こると自分も焦ってしまい、どうしたらよいか考えられなくなります。
破水 したから急がなくてはと思うでしょうが、 出産 までの 時間 はそんなに早くありません。落ち着いて行動しましょう。
破水した!出産までの時間は?
破水?尿漏れ?どうやってみわける?
破水とは胎児を包んでいる卵膜が破れることで羊水が外へ流れ出ることです。破水というとドバーと一度に大量の羊水が出るイメージがあるでしょうが、それは低位破水と呼びます。破水には低位破水と高位破水があります。
高位破水とは上の方の卵膜が破れることで羊水がちょろちょろと少量ずつ出ることです。これは尿漏れと勘違いしやすいです。破水と尿漏れの違いをみわけるには以下2点に注目してください。
臭い
尿漏れは尿ですのでアンモニア臭があります。破水は羊水ですので、甘酸っぱい臭い、または生臭い臭いがします。
自分の意思でコントロールできるかどうか
尿漏れであればお尻に力を入れることで自分の意思で止めることができます。しかし、破水は自分の意思でコントロールできず流れ続けます。
破水から出産までの時間は人それぞれ
破水したからすぐに陣痛が来るわけではありません。お産は人それぞれ、破水後の時間経過も人それぞれなのです。平均して15時間くらいかかる人が多いようですが、初産か経産婦かによっても出産までの時間は違いがあります。
経産婦の人で早い人だと破水から3~6時間後には赤ちゃんと対面できている人もいます。逆に難産で30時間以上かかったという人もいます。
破水から陣痛が来る時間は人それぞれなのですが、病院の方針で破水から24時間以上経っても陣痛がこなければ陣痛促進剤を使用する場合が多いです。
破水してから出産までのタイムリミットは24~72時間だと考えらえていることが多く、その理由は細菌が侵入する恐れがあるからです。細菌により発熱などの体調不良を起こすことを防ぐため、陣痛促進剤で陣痛をおこすのです。
ただし、陣痛促進剤は効果があらわれやすい人と効果があらわれにくい人がいます。陣痛が微弱陣痛のまま進まず帝王切開で出産したというケースもあります。
破水したらどうする?
破水してから行うべき注意点は3つあります。
すぐにかかりつけの産院へ連絡する
破水することで細菌感染の可能性が高まります。尿漏れか破水かわからなくても一度産院へ電話してみましょう。
産院への移動は必ず誰かに運転してもらう
「近いから」「初産じゃないから大丈夫」という安易な気持ちから、自分で運転してはいけません。破水して陣痛がいつ来るか分かりません。突然陣痛が起こり運転に集中できず事故にあっては大変です。必ず誰かに運転してもらいましょう。
頼る人がいなければ必ずタクシーを呼びましょう。タクシーを呼ぶ際に「破水している」と伝えておくと良いでしょう。タクシーの運転手によっては乗車を嫌がられることもあるかもしれません。
破水したままの状態で産院へ向かう
破水するとこれから陣痛に臨むからという思いからシャワーを浴びてから産院へ向かいたくなるかもしれません。しかし、シャワーを浴びると細菌感染のリスクが高まります。夜用ナプキンをあて破水したままの状態で産院へ向かいましょう。
破水はいつどこで起こるかわからない
破水はいつでも起こり得ます。自宅で家族と一緒にいる時であれば良いですが、外出先で突然ドバーっと破水してしまうこともあります。そうなると周りの目も気になるでしょうし、どうしたらよいのかすぐに判断がつかなくなるでしょう。
臨月に入ったらいつ破水しても良いように準備しておく必要があります。外出時には夜用ナプキンと大きいタオルを持ち歩きましょう。また入院グッズを鞄に一まとめにしていつでも産院へ向かうことができるようにしておきましょう。
まとめ
破水した!出産までの時間は?
破水?尿漏れ?どうやってみわける?
破水から出産までの時間は人それぞれ
破水したらどうする?
破水はいつどこで起こるかわからない