不妊治療をしている方の中に、鍼治療も同時に行っている方が多くいます。鍼治療は、不妊に効果があるのでしょうか?どんな効果が期待できるのかも気になりますね。 鍼治療 に対してのメリットやデメリット等についても説明します。
不妊治療には鍼治療が効果ある?
鍼治療とは
鍼治療には、刺してすぐ抜く「単刺し」、刺したまま10分~15分程度置く「置鍼」、刺した鍼に低周波の電流を流して筋肉の血行促進を図る「パルス鍼」があります。
患者さんの症状や度合に合わせて使い分けられます。鍼は血行促進したり、体の中のエネルギーのバランスを整える効果があると言われています。これが鍼を刺す刺激で行われるのです。年々鍼治療は、関心が集まってきており、色々な治療に使用されています。
鍼治療が不妊にもたらすメリット
鍼治療が不妊にもたらすメリットは3つあります。1つは、冷え性の改善で、妊娠するに当たって、体の冷えは非常に良くないです。現代の女性は、ファッション性を重視することが多くて薄着をしがちなために冷え性の方が非常に多く、体が冷えていると細胞が活性化しません。
そのために人間の生殖機能も衰えてしまうのです。鍼治療は、そんな冷え性を改善してくれる効果があります。
2つめは、血流の改善で、血流が悪い状態を東洋医学的には「お血」と言います。「お血」は、血液が一定の箇所に溜まってしまうことで、この状態になると不妊になりやすくなってしまいます。
鍼治療をすると、血流が良くなるだけでは無くて、筋肉をほぐしてくれるうえに、体の細胞の隅々に栄養を送ってくれる大事な働きをしてくれます。
そして3つめは、自律神経の乱れを整えることです。自律神経は、不規則な生活やストレスが主な原因となっていて、自律神経が乱れると人間の内臓の機能が低下し、生殖機能に影響を与えます。この自律神経の乱れが最も不妊に効果があると言われています。
鍼治療のデメリットは
鍼治療にはデメリットもあります。1つは自由診療で、保険適用外なので治療費が高いことです。1回の診療における料金の目安は3,000円から5,000円ですが、病院で値段の設定は幾らでも出来ます。
技術力や知名度が高い先生だと1回の治療費が1万円かかる所もありますし、地方によって、場所によっても違うので色々と探してみるといいでしょう。
その他のデメリットは、医師によって技術に個人差があるということです。経験が多い人と、少ない人、またセンスもあるので、自分に合う鍼師の先生を見つけるといいかと思います。
そして最も大きいデメリットは、効果に即効性が無く、個人差があるということです。1度施術を受けて良くなったと言う人はほんの一握りで、ほとんどの人が緩やかな効果しか得られないために途中で辞めてしまう人もいるのが現状です。
確実に効果は出てはいるのですが、その効果を感じるようになるまでは半年から長い人で2年くらいかかります。
不妊による鍼治療の流れ
では、実際に鍼治療を受ける場合、どのようにして治療が進んでいくのか説明します。鍼治療による不妊への方法は様々ですが、多数の病院がまずはカウンセリングを行い、これまでの経緯や生活習慣、治療したい事について確認をします。
その後、ツボの施術に入りますが、その間により効果をあげやすくするために温浴トリートメント等の独自のケアを行う所も多々あります。場合によっては、測定器を使用して体の状態を確認し、血流を促進させることで体質の改善を図ります。
鍼治療による不妊治療は、主に週1回のペースで、まずは半年続けます。その後は、相談しながら継続するかを決めます。
鍼治療の副作用
鍼治療は副作用が少ないと言われていますが、人によって副作用が起こる場合があります。副作用は主に、鍼を入れた時に感じる痛みや、鍼を抜いた後の痛みやかゆみであり、中には鍼の痕が残る人もいます。
しかし、この副作用は治療時だけで、鍼の痕も大抵すぐに消えますので心配ありません。しかし、時にはめまいやふらつき、吐き気や倦怠感を感じる人がいます。その時は医師に相談をして判断を煽ることが大事です。
鍼治療で副作用が出る方は、治療を受ける時の体調によっても副作用が起こる場合もあります。過度の睡眠不足や極度の疲労、空腹時や飲酒後は、特に副作用を感じやすいので注意が必要です。治療中に異変を感じたらすぐに相談してください。
鍼治療は不妊に少なからず効果があると言えますが、やはり継続して治療をしていかなければいけないようです。不妊には焦りは禁物です。鍼治療にはリラックス効果があるので、ゆったりした気持ちで治療に望むようにしましょう。
まとめ
不妊治療には鍼治療が効果ある?
鍼治療とは
鍼治療が不妊にもたらすメリット
鍼治療のデメリットは
不妊による鍼治療の流れ
鍼治療の副作用