生理痛以外にも下腹部に痛みを覚える方は数多いと思います。その痛みが排卵日前後に感じる排卵痛だとしたら妊娠できる日におおよその見当がつくわけになります。
はたして排卵痛で排卵日を特定して妊娠に繋げることはできるのでしょうか。
今回は、 排卵痛 で妊娠できる タイミング はわかるものなのかご説明いたします。
排卵痛で妊娠できるタイミングはわかるものなのか
排卵痛とは
排卵とは成熟した卵胞に黄体ホルモンが作用して卵胞が破れて卵子が子宮に排出されることです。その際に生理痛とよく似た腰や下腹部の痛みを感じる方があります。痛みを感じるのが周期的で生理が始まってから2週間くらい経ってからという場合、排卵痛である可能性が強いと言えます。
排卵痛は排卵の5時間前から排卵後1時間が最も強いと言われていますが、全く感じない方から眠れないほどの痛みに悩まされる方までその感じ方には非常に個人差が大きいものです。
排卵痛の原因
卵子が排出された後に卵巣に黄体が残りますが、このため卵巣が腫れた状態になってしまうことが原因のひとつであると考えられています。
また、卵子が排出されるときに卵巣の壁を傷つけることがもうひとつの原因であるというのが有力な考え方で、排卵時の衝撃で少量の出血をすることもあるのです。
排卵日の予測
卵巣から子宮に向けて卵子が排出される日を排卵日と呼ぶわけですが、排出された卵子はゆっくりと卵管を通って子宮にたどりつきます。排卵日の2~3日前から排卵日の翌日までのおおよそ5日間が排卵期と呼ばれ最も妊娠しやすい時期になります。
女性の生理周期の中で排卵後から次の生理が始まるまでの期間を黄体期と呼びますが、この黄体期は生理周期にかかわらず14日間とされています。そのため次の生理が始まる14日前と考えると計算上は簡単に排卵日を知ることができることになります。
ただし生理不順であったり、ちょっとしたことでも生理周期は違ってきますのでなかなか計算通りにはいかないものでしょう。
排卵日前後のさまざまな症状
排卵日前後に下腹部が痛んだり、重苦しく感じたりするのが多くみられる症状と言えるでしょう。下腹部全体が痛む方もあれば、左右どちらかの卵巣のあたりが痛むという方もあります。
予定されている生理の2週間前ころに卵子が排出されるに伴って排卵出血を起こす場合があります。これは卵子が卵胞から飛び出す際に卵巣の表面を傷つけるからとも排卵によってホルモンバランスがくずれて子宮内膜が剥がれるからとも言われています。
排卵出血は微量で長くて3日間くらいのものです。
排卵期は黄体ホルモンの分泌が盛んになるためにだるさや眠気を感じる方も多くみられます。同様の理由で腹痛のみならず、頭痛や吐き気、下痢、便秘など月経前症候群と同じような症状を訴える方もあります。
排卵期を妊娠に繋ぐには
研究によれば最も妊娠しやすいのは排卵日の2日前から前日であるということがわかっています。排卵痛を排卵日に感じる方であれば排卵痛を感じた時にはピークは過ぎていることになります。また、排卵日以前や以後に排卵痛を強く感じるという方もあるという報告もあります。
排卵期を上手にとらえて妊娠に繋げるには排卵痛やその他排卵期のさまざまな体の変化に注意するだけではなく、基礎体温を計測したり排卵検査薬を利用する必要があります。また、専門医に排卵日を特定してもらうということもできるようです。
日常生活が送れないほどの排卵痛は実は排卵痛でなかったりする場合があります。あまりに酷い痛みがある場合専門医の受診を勧められるのは生理痛と同じです。
20代の女性に多くみられる卵巣出血は卵子が排出されるときの卵巣表面の傷から大量出血し、腹腔内に溜まることによって生じるものです。
貧血を起こして血圧がさがり、ショック状態に陥ることがあります。将来の妊娠を心配する方もありますが、妊娠や出産には影響がないことがわかっています。
子宮内膜症で臓器に癒着がみられるような場合には排卵痛を強く感じるようです。また、卵巣に子宮内膜症の病巣ができるチョコレート嚢胞の場合は卵巣の内部の血の塊が排卵を妨げることで痛みを感じる場合があります。
まとめ
排卵痛で妊娠できるタイミングはわかるものなのか
排卵痛とは
排卵痛」の原因
排卵日の予測
排卵日前後のさまざまな症状
排卵期を妊娠に繋ぐには