妊娠したいのになかなかできない悩みを持っている女性は年々増えています。不妊専門の病院で治療する前に、まず自分の月経や排卵の周期を知り妊娠しやすいタイミングをはかることから始めましょう。今回は、 排卵検査薬 の使い方をご紹介します。
排卵検査薬の使い方
なぜ排卵の兆候がわかるのでしょう?
月経はおよそ28日周期となっていますが、この周期は個人差が大きく体調でも変化するため月経周期で排卵日を特定するのは困難です。
一方、排卵検査薬は尿中に含まれる黄体ホルモンの分泌量を検知します。このホルモンは常に体内に存在していますが、排卵の直前が一番濃度が高くなり、排卵検査薬はこの濃い状態の黄体ホルモンを検知して陽性反応を示します。
排卵はこの陽性反応が出てからおよそ24時間以内に排卵があり、その後12~36時間の間に受精 すれば妊娠となります。(卵子の寿命には年齢が大きく関係しており、高齢になるほど寿命は短くなります。)
排卵検査薬の購入方法
排卵検査薬は薬事法で「薬局医薬品」という扱いになっているため、処方箋を取り扱う調剤薬局でのみ販売されています。薬剤師が常駐していないドラッグストアや薬店では購入できません。購入の際に処方箋は必要ありませんが購入の際に名前と住所を記入しなければいけません。
もう一つの方法は、海外で販売されている商品を輸入代行業を通じて購入する方法があります。これはインターネットの通信販売などで購入することができます。
海外製の排卵検査薬薬は、日本製に比べて価格が圧倒的に安くなっています。日本製の価格の平均は7日分で3000円ですが、海外製は600円となっており、およそ6分の1の値段です。
海外製の排卵検査薬のデザインはとてもシンプルで、プラスチック製の持ち手やキャップなどは付いていませんが、性能は日本製と変わりません。ただ海外製のため、当然のことながら説明書や表示も全て日本語ではありませんので注意が必要です。
排卵検査薬の正しい使い方
排卵日は月経の周期や個人差はありますが、一般的に月経が28日周期の人で月経初日から14日目前後となります。排卵検査薬が検知する黄体ホルモン分泌のピークは排卵日の2日前ごろからとなりますので、12日目ごろから採り始め、ピーク探します。
排卵検査薬の種類にもよりますが、先端の採尿部にきちんと尿がかかっていれば確認のラインが出ます。ラインが出てこないということは、きちんと検査できないということです。
ラインが確認できた場合は、陰性か陽性のラインが表示されるまで待ちます。陰性が出た場合は、まだ排卵が起こってないということですので、陽性になるまで毎日検査を続けます。
デジタル式排卵検査薬
使い捨ての排卵検査薬のメリットは低コストで経済的な負担は軽いことですが、表示されるラインが薄く判断しづらいことがあります。月に一度の排卵日を逃さないために何度かやり直しをしなければならないことが デメリットです。
デジタル式は、陽性反応の場合はスマイルマークの絵柄が表示され、陰性反応の場合は×マークが表示されるため一目瞭然です。しかし値段は使い捨てのものより1000円ほど割高となっています。
検査期間中、一日に2~3回使用する場合や数か月間継続して使用する予定がある場合は、使い捨てのものを使用し、ピンポイントで正確な排卵日を知りたい場合はデジタル式を使用するのがよいかもしれません。
正確な排卵日を予測するための注意点
排卵検査薬で正確な排卵日を予測するための注意点は1回の検査で排卵日が分かるわけではありません。月経初日から12日目から検査を初め最低3日間ぐらいは継続して検査しなければ、黄体ホルモンのピーク時がわからないためです。
より正確な排卵日を予測するためには、毎日同じ時間帯でおこない、はっきり判定はできなくても陽性の反応があった時は朝夕2回検査することが大切です。
まとめ
排卵検査薬の使い方
なぜ排卵の兆候がわかるのでしょう?
排卵検査薬の購入方法
排卵検査薬の正しい使い方
デジタル式排卵検査薬
正確な排卵日を予測するための注意点