月経周期が28日の人の場合では、月経から13~15日目付近に排卵日があります。この 排卵日 付近に 腰痛 、下腹部の張りや痛み、おりものの増加などの症状があれば「排卵痛」でしょう。ではそれらの症状が起こる原因と対策についてまとめてみましょう。
排卵日付近に起こる腰痛の原因と対策とは
排卵日の症状は多岐にわたる
排卵日周辺になると様々な症状に悩まされる方がいます。例えば、伸びるおりものが出る、下腹部痛、排卵出血、腰痛、頭痛などです。月経周期が28日の人の場合、月経から13~15日前後で排卵が起きる排卵日になりますのでその時期にこういった症状が起きると考えられます。
ただし、毎月基礎体温をつけて体温が低温期から高温期に移行する時期に症状が起きているかどうか確認するか排卵検査薬で調べるかを行い排卵痛かどうか区別することができるでしょう。
排卵痛で腰痛が起こる原因とは
そもそも、排卵とは卵子が卵巣の壁を突き破って飛び出す現象です。排卵痛とは、卵巣の表面が剥がれることや、卵胞という卵子を包む袋が破れるときに生じる痛みです。
ですが、腰痛は骨盤のずれから生じる痛みです。一見原因が異なる別の症状に思えますが、排卵痛かどうかを基礎体温や排卵検査薬で確認して判断しましょう。
排卵時期に腰痛になる原因の一つはホルモンです。ホルモンは子宮や卵巣だけでなく、骨盤周りの組織にも影響を与えます。骨盤周りの位置関係が変化することで痛みを感じることがあるのです。
特に、出産を経験し骨盤の位置関係がずれている人に排卵日付近で腰痛が起こりやすいといわれています。
また、もう一つの原因は肝臓の働きといわれます。東洋医学では排卵痛は肝臓の働きが関係すると考えられています。
血液(気)のめぐりがストレスや過労、情緒不安定、冷え性、肥満などで悪くなった場合に排卵痛という症状が起こると考えられています。
排卵に関連した痛みの治療法とは
排卵に関係して腰痛が起こるとはいえ、病気ではないので特段治療をする必要はないでしょう。しかし毎月痛みが強くて立ち上がれないなどの症状がある場合には治療を行っていくことになりますが、そのとき最も効果があるのはピルを使うことです。
2~3か月ピルで排卵を止めることで症状が改善するかどうか確認することから始めます。
ただ、いつも弱い排卵痛なのに今回は立ち上がれない、激痛だ、痛みが1週間以上続く、などの場合には卵巣出血、黄体出血、卵管炎、卵巣嚢腫、卵巣がんなどの病気が隠れている場合もあるので受診をしたほうが安全です。
排卵日に腰痛がある場合
月経が終わってホルモンバランスが整うまでは解消するのは難しいかもしれません。急性の腰痛がある場合、腰の筋肉が炎症を起こしているので炎症を鎮めるために湿布薬などで冷やしながらできる限り安静にすることで痛みを和らげることができます。
ただし、お腹の方は冷やさないことが大前提です。体は温め、腰痛で痛みのある部分にだけ冷やしておくようにしましょう。鎮痛剤の使用なども効果があるでしょう。市販の鎮痛剤で副作用が心配な場合、即効性はありませんが漢方を使用するのもよいでしょう。
排卵日に関係する腰痛は予防できる
排卵時に起こる骨盤位置の変化に柔軟に対応できる体作りをしていくことで、排卵時に起こる痛みを軽減することができます。骨盤周りの筋肉が凝り固まった状態ですと腰痛になりやすいので、産後の腰痛予防にも排卵日付近の腰痛予防にもほぐしていくことが必要です。
骨盤周りの筋肉などの組織を柔らかくするためには、温熱療法が適しています。たとえば、ストレッチなどの柔軟運動をして体を温め、筋肉の緊張をときほぐします。また、腰へかかる圧力を軽減するために普段の姿勢、つまり立っているときと座っているときの姿勢を正すように意識しましょう。
まとめ
排卵日付近に起こる腰痛の原因と対策とは
排卵日の症状は多岐にわたる
排卵痛で腰痛が起こる原因とは
排卵に関連した痛みの治療法とは
排卵日に腰痛がある場合
排卵日に関係する腰痛は予防できる