一番妊娠しやすい時期は排卵日の3日前から5日間と言われています。しかし、自分の 排卵日 がいつなのかわかるという人は少ないのではないでしょうか。そのような場合は オリモノ の 変化 に気をつけましょう。オリモノは体の状態を知るバロメーターなのです。
排卵日を知りたい人はオリモノの変化をチェックしよう
オリモノとは?
膣から子宮腔をつなぐ子宮頸管から分泌される頸管粘液と膣壁の古い細胞などが混ざり合った分泌物のことです。通常は少し粘り気のある透明な液体で、大きく2つの役割を担っています。
自浄作用
オリモノは膣内部を清潔に保ち、細菌が膣を通って体内に入ってくることを防ぎます。
妊娠するためのサポート
排卵日付近は特にオリモノの量が多い時期です。子宮口から出るオリモノによって、外部からの侵入が可能となり妊娠に至ります。
外部からの侵入を防ぐ期間と、受け入れる期間で役割が真逆になるため、オリモノの色や量、状態が変化しているのです。
排卵期のオリモノの特徴
排卵期とは排卵日を含む2日間から3日間を意味します。この時期のオリモノの特徴は以下の通りです。
- オリモノの量が多くなる
- 粘度が強く指でつまむと10cm近く伸びる
- 卵白のような透明でとろみがかった状態
- 臭いはほとんどない
もともと膣内は酸性で保たれており、酸性の力で細菌の侵入を防いでいます。そして排卵日が近づくと、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増え、それに合わせて子宮頚管粘液が増加します。
酸性の子宮内には進入しにくいのですが、子宮頚管粘液は弱アルカリ性の性質を持っています。弱アルカリ性のオリモノが増えたおかげで妊娠することができます。
排卵期以外のオリモノの特徴
生理と同じようにオリモノにも周期があります。その周期に合わせて状態や量が変化しているのです。生理直後はオリモノの量が最も少なく粘り気がないです。
生理直後から排卵までの期間はオリモノの量が少しずつ増え、乳白色で粘り気がなくサラサラしています。そして排卵期があります。排卵期が終わってから次の生理が来るまでの期間はオリモノの量が減り始め、色が白濁し、指でつまむとペタペタします。
排卵日の予測の精度を高めるには
オリモノのチェックだけで排卵日を特定することは難しいです。オリモノの状態には個人差がありますので、詳しく知りたい人は基礎体温や排卵検査薬などの方法を組み合わせてみましょう。
「福さん式」という子宮口の柔らかさ、オリモノの状態を自分で内診し、排卵日を予測する方法もあります。また、より詳しく知りたい人は婦人科を受診し、超音波検査で卵胞の状態を診てもらいましょう。
オリモノをチェックして自分の体を知ろう
基礎体温を測る場合、できるだけ毎日同じ時間に測定します。同じ時間に測定できない日や測定を忘れてしまう日もあるでしょう。排卵検査薬は買いに行く手間とお金がかかります。
オリモノの変化をチェックすることは基礎体温や排卵検査薬のように手間やお金がかからず気軽に行えます。寝る前にオリモノシートをつけて翌朝トイレで確認すると、大体同じ時間に確認でき、オリモノの状態を比較できます。
オリモノのチェックに加え子宮口のチェックも行えば排卵日を予測できる可能性が高くなります。排卵日を断定することは難しいですが、毎日オリモノの変化をチェックすれば排卵日を推定することはできます。
妊娠を希望している人はまずオリモノのチェックを始めてみましょう。オリモノをチェックすることで自分の体の状態を知ることができます。自分の体の変化に敏感になれば、オリモノから病気のサインを見つけることができます。
オリモノの状態、色、臭いに不安を感じたら婦人科を受診しましょう。
まとめ
排卵日を知りたい人はオリモノの変化をチェックしよう
オリモノとは?
排卵期のオリモノの特徴
排卵期以外のオリモノの特徴
排卵日の予測の精度を高めるには
オリモノをチェックして自分の体を知ろう