妊娠を特にのぞむ方にとっては、できるだけ確実な排卵日を知ることができれば妊娠の確率もグッと高くなります。実をいうと、 排卵日 は 計算 をすることができます。では、どのように計算をすればより確実な排卵日を知ることができるのでしょうか。
排卵日の計算ができれば妊娠率もあがる!?
排卵日の計算はなぜ必要なのか
妊娠を希望されている方には特に排卵日を知ることが重要になります。
なぜかというと、妊娠をするためには赤ちゃんのもとが子宮内に着床することが必須条件となりますので、赤ちゃんのもととなる要素の一つである、いうなれば赤ちゃんの卵となる物質が排出されるタイミングを知っておくことが必要です。
この卵の寿命は約24時間といわれており、そのなかでも妊娠可能期間といわれる妊娠の確率の高くなる時間は排卵後6~8時間程度といわれています。このように、妊娠の可能性が高い時間は限られているために排卵日の計算は重要となるのです。
排卵日の計算方法~オギノ式~
オギノ式とよばれる計算方法はよく使われています。これは、黄体の寿命を14日と考えて排卵日を計算します。この黄体とは、排卵された赤ちゃんの卵が変化したものであり、黄体ホルモンを分泌しています。
月経周期は人によって異なりますが、この黄体の寿命はだいたいの方が14日であるとの報告もあげられています。黄体は排卵直後から形成されて次の生理がくる前には弱ってきます。このことより、オギノ式では月経の最終日より15日目が排卵日と考えて計算します。
たとえば、生理周期が28日の場合には28日から14日を差し引くと月経開始日から14日目が排卵日となります。また、月経周期が30日目の場合には月経開始日より16日が排卵日となります。
しかし、これはあくまでも目安ということを念頭に置いておいてください。生理周期や排卵日は体調の変化やストレスなどの環境によっても変化するため、オギノ式で算出した排卵日が確実なもとはかぎらないため、注意をしてください。
排卵日の計算方法~基礎体温~
基礎体温を測り排卵日を算出する方法は多くの方がやっている方法でもあります。これまでよくいわれていたのが基礎体温の最低低温日であるということだったのですが、実は最低低体温日=排卵日とは限らないということがわかってきたのです。
最近の研究から排卵がおきるのは、基礎体温の最低低体温日の前日~翌々日の4日間に可能性が高いといわれています。
また、この4日間のなかでも排卵の確率を数字であらわすと、最低体温日の前日が5%、最低体温日22%、翌日40%、翌々日25%というデータがでています。つまり、排卵の確率が高い日は最低体温日の翌日ということになります。
排卵日の計算~排卵日検査薬~
妊娠が成立しにくい方のなかには、生理周期が不安定なことや、体調不良やストレスなどの影響によって排卵日が計算しにくいといった場合があります。排卵日の予測をお手伝いするツールとして排卵日検査薬といったものがあります。
これは最近では薬局などでも簡単に購入することができます。排卵日検査薬は排卵日が近づくと尿中に多く排出される“LH”というホルモンを感知することで排卵日を予測してくれます。
排卵日検査薬で陽性反応がでると、36時間から48時間後に排卵がおこなわれるといわれています。先ほどの基礎体温と排卵日検査薬を合わせて使用するとより排卵日の予測の確率が高くなるといわれています。
排卵日の計算~オリモノの状態~
排卵日が近づくと、妊娠のサポートをするためにオリモノの状態が変化します。排卵日が近づいてくると、オリモノは粘り気が増して、量も増えてきます。オリモノを指でとり、伸ばすと4センチから15センチくらいに伸びるといわれています。
オリモノの量が増え、伸びがよくなると排卵日が近づいている証拠ということがわかります。排卵がおわると、オリモノは伸びが悪くなるため、このタイミングを見逃さないように注意してください。
ただ、オリモノの量や伸びには個人差があるため、排卵が近づいても量が増えず、伸びも変わらないといった場合もあるので、何回か生理周期を過ごす中で自分のオリモノの特徴を知ることが大切になります。
まとめ
排卵日の計算ができれば妊娠率もあがる!?
排卵日の計算はなぜ必要なのか
排卵日の計算方法~オギノ式~
排卵日の計算方法~基礎体温~