卵子の寿命は約1日と短いものですから、排卵のタイミングを見つけなければ妊娠には至りません。およそ14日程度で排卵するとは言われていますが、より正確なタイミングを見つけることができるものが 排卵 検査薬 です。その 使い方 について解説します。
排卵検査薬ってどう使う?正しい使い方で妊娠を目指そう!
排卵検査薬って何を見るもの?
妊娠検査薬は妊娠の有無が一目でわかりますが、排卵検査薬は排卵の有無が一目でわかるものではありません。排卵検査薬は排卵日を明確にするものではなく、排卵が近いことを知ることができるものです。
排卵する直前には、LHホルモンが尿中に分泌される量が急上昇(LHサージ)しますので、排卵検査薬はそれをとらえることを目的とします。
陽性反応が見られた場合には48時間以内に排卵が起こると推定されます。そのタイミングをつかむためには推定排卵日前から数日間かけて検査をする必要があります。
排卵検査薬を使い始める日は?
排卵検査薬をより有効なものとするための準備として、何周期か基礎体温をつけておくことをお勧めします。基礎体温の測り方は慣れるまで意外と時間がかかりますし、3周期程度基礎体温をつけることによってどのタイミングで排卵が起こるかの推測が可能となります。
排卵検査薬を使い始めるタイミングとしては、およそ生理開始後から14日程度で排卵が起こることが多いので、生理開始から10日目頃から毎日1日1回同じ時間に使用すると良いでしょう。
排卵が近くなったと思われる場合は朝と夜の二度検査するとよりLHサージをとらえやすくなるのでおすすめです。
排卵検査薬の使い方は?
排卵検査薬にはスティックタイプと、ろ紙タイプがあります。ろ紙のタイプの場合は検査薬に表示されているMAX線までしっかりと尿に浸します。判定線が出る部分まで尿が染みてから取り出します。
スティックタイプの場合には尿を吸収する部分に数秒かけるか、紙コップなどに5秒ほどつけるかを行って判定を待ちます。
陽性反応の見方は、コントロール線とテスト線の2本の線の濃さがほぼ同等か、テスト線が判定線よりも濃い場合を指します。テスト線が判定線より薄い場合には陰性です。
もし、コントロール線に線が表示されていない場合には検査が失敗しているのでもう一度行ってください。
排卵検査薬が陽性になるまで待たない!
卵子は排卵してから1日以内に寿命を迎えますので、排卵検査薬が陽性になるまで待っていると妊娠はしづらいかもしれません。
そもそも排卵検査薬は、尿中LH濃度を表示していますから水分を大量摂取しすぎて尿中のLH濃度が下がって陰性になったり、LHサージが短時間で終了して陽性反応を見逃したりする恐れもあります。
つまり、陽性反応が出るまで待っているとタイミングを逃す恐れもあります。そもそも排卵日が一番妊娠しやすいわけではなく、2~3日前にタイミングを合わせれば妊娠の可能性が高まります。
排卵検査薬のみに頼らず、基礎体温と合わせて使うことでより妊娠の確率が高まります。
婦人科のエコー検査と併用しよう
婦人科のエコー検査ではより正確に排卵日の特定を行うことができます。基礎体温をつけて排卵検査薬である程度推定してから受診するとよりスムーズです。
卵子はおよそ20mm前後で排卵しますので、エコー検査で卵子の大きさを測ってもらい、尿検査を行うことで排卵日をほぼ特定することができます。
エコー検査は保険適用外となる可能性もありますが、排卵検査薬で陽性が見られなかったり、基礎体温が二層にならなかったりするなど気になることがあるのならば一度受診して相談してみると良いでしょう。
まとめ
排卵検査薬ってどう使う?正しい使い方で妊娠を目指そう!
排卵検査薬って何を見るもの?
排卵検査薬を使い始める日は?
排卵検査薬の使い方は?
排卵検査薬が陽性になるまで待たない!
婦人科のエコー検査と併用しよう