出産の時の陣痛はなんともいえない痛みですが赤ちゃんに会えるとその痛みも吹き飛んでしまいます。しかし、出産で陣痛の痛みは終わりではなく今度は後陣痛がやってきます。個人差はありますが痛みが強く出る人には辛いことでしょう。
今回はそのような 後陣痛 の痛みを和らげる方法を紹介します。
辛い後陣痛の痛み!和らげる方法
後陣痛はどうして起こる?
出産すると母親の子宮は急速に収縮を始めます。妊娠で肥大した子宮を元に戻そうと体が働くことを子宮復古と言います。後陣痛はこの子宮復古のための痛みなのです。
産後すぐは特に胎盤が剥がれたために出血が起こるので止血するために子宮を早く収縮し血管を縮めようとする働きがあるのです。後陣痛は必ず起こることですが痛みには個人差があり、強く痛みを感じる人は陣痛よりも辛いと言います。
いつまで続くこの痛み
後陣痛は出産後から起こり、痛みの間隔は20分~60分と個人差があります。出産後12時間後には大きくなった子宮はヘソあたりまで収縮し、少しずつ小さくなります。このため後陣痛の痛みは特に1日~2日に強く感じます。
しかし1週間くらいでほとんど痛みが消える人が多いです。どんなに痛みが続く人でも1ヶ月で子宮が回復し後陣痛は気にならなくなります。入院中に子宮復古が早い人は収縮剤の投与を中止し様子を見る場合が多いです。
後陣痛を和らげる方法
後陣痛を和らげる方法を幾つか紹介します。1つ目は体を冷やさないことです。血行を良くすると痛みを軽くすることができます。夏でも靴下を履いたり、ホッカイロや湯たんぽをお腹に当てたりしましょう。
温かいしょうが湯やココアを飲むことも良いでしょう。冷たい飲み物は体を冷やす原因となるので控えましょう。
2つ目はストレスを溜めずにリラックスをすることです。緊張や不安は体に力が入り痛みを強く感じる原因となります。音楽を聴いたりのんびりしたり自分でゆっくりできる方法を見つけ痛みから意識をそらすようにしましょう。
3つ目はうつぶせに寝ることです。子宮を圧迫すると痛みが和らぎます。枕やクッションをお腹の下に敷いてうつぶせ寝で寝るとより楽に感じます。うつぶせ寝になると悪露が前に流れパンツやシーツが汚れる可能性があるので産褥パッドを前側に当てると良いです。
3つの方法でも痛みが消え無い場合は我慢せずに看護師さんに相談しましょう。痛み止めを処方してくれます。また母乳を吸わせることで子宮収縮が早く起こり後陣痛の痛みが早く消えます。おっぱいをよく吸わせるようにしましょう。
後陣痛だと思っていたら別の病気だった!?
後陣痛だと思い我慢していたら別の病気だったと言う人もいます。例えば虫垂に炎症が起きる虫垂炎、卵管、卵巣の炎症が起きる産褥子宮付属器炎、筋腫が肥大して細胞が壊死する子宮筋腫変性壊死です。
産褥子宮付属器炎は炎症を放置すると腹膜炎を起こす可能性があるだけでなく不妊症の原因にもなります。どの病気も激しい下腹部痛が起こるので痛みが引かない場合は遠慮せずに病院を受診しましょう。
後陣痛は経産婦の方が感じやすいって本当?
初産の人よりも経産婦の方が後陣痛の痛みを感じやすいと言いますが、本当です。経産婦の方が初産の人よりも子宮が柔らかくなっていて子宮収縮の回復が一気に進むからです。他にも双子などの多胎妊娠や羊水量が多い羊水過多症の人も後陣痛の痛みが強くなる可能性があります。
後陣痛は子宮の回復のために必要なことなのであまり不安にならないようにしましょう。痛みを緩和する自分に1番良い方法を見つけて後陣痛を乗り切りましょう。
まとめ
辛い後陣痛の痛み!和らげる方法
後陣痛はどうして起こる?
いつまで続くこの痛み
後陣痛を和らげる方法
後陣痛だと思っていたら別の病気だった!?
後陣痛は経産婦の方が感じやすいって本当?