妊娠を目指しているけれど、すぐにはできないと悩んでいる人は案外多いのではないでしょうか。以前は妊娠を意識するようになって2年程度妊娠しない場合、不妊と考えられていましたが、今では早いほどいいとされています。
受診を検討するならその前に、 月経 について確認しておきましょう。
妊娠したいなら知っておきたい月経のこと
月経はきちんとある?
妊娠を意識すると、いつもより気になるのが月経です。毎月訪れる月経がきちんときているでしょうか。月経には毎月来るというだけでなく、どのくらいの周期で、きちんとしたリズムになっているかも含め「きちんとした月経」であることも、妊娠できるかとどうかに影響してきます。
体調やストレスによって左右されやすい月経周期は、個人差もあり、長い短いという期間だけですぐに不妊や病気を疑うことはできません。
また毎月同じ頃にちゃんと生理があるからと言って、それが「きちんとした月経」かどうかも断定はできません。ではきちんとした月経とはどのような月経でしょうか。
周期と体調のスタンダードは?
妊娠をするためには月経が正常に機能している必要があります。スタンダードな月経はおよそ28日の間に一度、3~7日間の月経があります。28日より短い場合、長い場合が人によってもリズムがあるので、必ずしも28日という必要はありません。
しかし25日より短い場合、38日より長いケースは、月経のリズムが一定であっても、きちんとした月経機能を果たしていないことも考えられます。
25日より短い月経周期は頻発月経、38日より長い月経周期は稀発月経と呼ばれます。このようなリズムになるのは、ストレスや不規則な生活、またホルモンの働きが影響しています。
周期だけではわからないこと
月経の働きの状況は月経周期で探ることはできても、わからないこともあります。正常なリズムに感じていても排卵していなければ、妊娠することはありません。排卵がなくても月経があるケースも存在し、その場合は無排卵月経と呼ばれます。
排卵がなければ、受精ができないため、妊娠には至りません。つまり月経がきちんときているということは正常という可能性があるという目安であり、あくまで妊娠できる状態であると確定できるわけではありません。
妊娠したいなら排卵期が重要
妊娠を考えるには月経を期間だけでなく、ホルモンの働き、排卵のタイミングも含めて月経を考えることが大切です。
きちんとした排卵があり、高温期が一定期間維持できる理想的なリズムの質が重要なのは、体温や排卵をコントロールしているのがホルモンの働きによるためです。妊娠を考えているならホルモンバランスを整える必要があるのは、この点にあります。
たとえ現在、思わしくない症状があるからといって、必ずしも不妊であるわけではありません。しかし妊娠に適した身体に整えるなら、一度、月経や周期を見なおして、専門医に相談することはとても有効な手段です。
基礎体温や排卵チェッカーを利用
ホルモンの動きは目にはみえませんが、基礎体温や排卵チェッカーを使うことで、自分の身体のリズムを知ることができます。基礎体温により、低温期と高温期の状態を知ることができますし、排卵の時期の目安もわかります。
排卵時期がわかれば、唾液で排卵状態を確認できる市販の排卵チェッカーを使うことで、実際の排卵状況も知ることができます。
またその他に気になることがあれば、早めに病院へ行きましょう。医療機関に相談する上でも、自分の身体のリズムを知る基礎体温や排卵チェッカーの情報は役にたちます。
月経で知ることができる体のリズムは妊娠だけでなく、女性特有の病気や更年期など、体調不良の原因を探るためにも役立ちます。月経は自分の体のこと。妊娠を考えていない場合でも、気をつけておくようにすることをおすすめします。
まとめ
妊娠したいなら知っておきたい月経のこと
月経はきちんとある?
周期と体調のスタンダードは?
周期だけではわからないこと
妊娠したいなら排卵期が重要
基礎体温や排卵チェッカーを利用