一度妊娠と出産を経験していると、二人目以降も順調にいくと思われがちですが、いざ二人目が欲しいと思ったときに思うように妊娠に至らない場合もあります。
また、二人目の妊娠中は一人目とは異なる点もあります。二人目不妊とはどういったものなのか、二 人目 の 妊娠 中に注意した方が良い点について知っておきたいと思います。
二人目の妊娠、出産について知っておこう
二人目不妊とは
一人目を出産後、二人目の妊娠を望んでいるものの、なかなか妊娠できない状態です。目安は、授乳終了した後避妊せずに2年経っても妊娠しない場合、二人目不妊と言われます。
原因としては、まず年齢の変化です。当然ですが、一人目の妊娠時より年齢が上がっています。女性は年齢が上がるほど卵子の質の低下、卵巣の機能低下が進み、妊娠しにくくなります。
2つ目の原因は、一人目出産時のトラブルです。大量の出血をしたり感染症にかかったりすることで排卵障害を引き起こすことがあります。卵管の炎症や子宮内膜症などの疾患によって卵管の癒着や閉塞が起こり、不妊の原因となっている場合もあります。
3つ目は、一人目はたまたま妊娠したものの、もともと夫婦のどちらか、または両方に不妊の原因があった場合です。不妊の原因を明らかにし、解決しないと次の妊娠にはなかなかつながりません。
また、ストレスや体調不良によって生理不順を引き起こしたり、妊娠しにくくなったりすることもあります。
二人目不妊の治療
二人目不妊の場合も、一般的な不妊治療と同様の治療を行います。まず、不妊の原因を特定するための基礎検査をおこないます。問診、ホルモン検査、内診、超音波検査、クラミジア検査、精液検査といった内容です。
不妊の原因を特定したうえで、タイミング法、体外受精、人工授精といった方法で不妊治療を行います。早めに受診し、治療を行うことで妊娠する可能性は上がります。
一人目を自然妊娠した経験がある場合は、受診が遅れがちになりますが、一人目妊娠時とは状況が変わっていることもあるので、なかなか妊娠しないという場合は早めに受診すると良いでしょう。ストレスが原因になることもあるので、ストレスを溜めない生活をすることも大切です。
二人目妊娠と一人目の違い
二人目は一人目よりもつわりが軽くなるのでは、と思われることもありますが、つわりは妊娠経験とはあまり関係がなく、個人差が大きいものです。一人目と二人目ではつわりの症状が異なる場合や、一人目よりもつわりが重い場合もあります。
一度お腹が大きくなっていることもあり、一人目よりも早くお腹が大きくなってきたのを感じます。胎動も早い時期から感じる人が多いようです。二人目は予定日よりも早く産まれることが比較的多いと言われますが、必ずしもそうではなく、予定日を過ぎることもあります。
ただ、分娩時間は二人目の方が短いことの方が多いようです。一番大きな違いは、自分の身体のことだけを考えて過ごせる一人目の妊娠時とは異なり、上の子どもがいるということです。
自分の体調に関わらず上の子どもの面倒をみなければなりません。上の子どもの抱っこなどで無理をして骨盤が歪み、腰痛や股関節痛などの痛みを抱えたり、切迫早産になったりすることもあります。上の子どもへの対応にも注意が必要です。
上の子どもへの対応
妊娠しお母さんの状態がこれまでとは異なることで、上の子どもの年齢にもよりますが、わがままを言ったり、ぐずったり、甘えたり、といった妊娠前にはなかった様子が見られることがあります。
妊娠中は自分の体調の変化もあり難しいこともありますが、できるだけ叱らず、ゆとりを持って接するようにします。長時間の抱っこや立った状態での抱っこは身体にも負担になるので、抱きしめてあげるなどスキンシップを十分にとり、安心させるようにします。
お兄さんお姉さんになるのだから、とプレッシャーをかけるのではなく、しっかりほめて認めてあげることで、赤ちゃんを楽しみに待つ気持ちが徐々に出てくるはずです。
子どもは親の様子を良く見ています。出産後に赤ちゃん返りをすることもありますが、上の子どもを中心に考え、大切に思っていることを伝えていくことで、徐々に落ち着いてきます。
まとめ
二人目の妊娠、出産について知っておこう
二人目不妊とは
二人目不妊の治療
二人目妊娠と一人目の違い
上の子どもへの対応