一人目は妊活を開始してそう苦労せずに授かったのに二人目はなかなか授からないという悩みを持つ夫婦がいます。「 二人目 不妊 」という言葉は最近登場したばかりなので初めて聞く方もいるかもしれません。 原因 についてまとめました。
一人目ほどうまくいかない?二人目不妊の原因とは
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「二人目不妊」ってどういう状態?
「二人目不妊」とは、文字通り一人目はすんなり授かったのに二人目のときはなかなか妊娠できない状況のことです。
具体的な期間で考えると、定期的に夫婦生活を続けていると2年以内に9割が妊娠するといわれているため、断乳後から数えて2年以上経っている場合には「二人目不妊」と考えてよいでしょう。
大阪府不妊専門相談センターによれば、二人目不妊に関する相談件数は、平成21年度が6.3%だったのに対し25年度16.4%にまで上昇しています。
一人目は不妊治療をせずに自然妊娠で授かっているので二人目に何年もかかると予想していなかった夫婦も少なくないといわれています。では実際に二人目不妊の原因を考えてみましょう。
二人目不妊の原因の一つは加齢
卵巣や卵子の質は年齢とともにどんどん悪化していき、妊娠率も低下していきます。また、加齢によって子宮内膜症や子宮筋腫などの不妊の原因となる婦人科系疾患にかかりやすくなってしまいます。
精子も実は年齢とともに老化していくものです。実は30代から精子の質は低下していくものなので男性側が不妊となっている可能性もあります。
妊娠、出産時における子宮や卵巣の性質の変化
妊娠中や出産時には女性の体質は大きく変わります。出産後は子供が授かりやすくなる人もいますが、妊娠中や出産時に起こったトラブル原因で妊娠しづらい体質に変化してしまうことがあります。
たとえば産後に子宮内感染などのトラブルで回復が遅れることもありますし、分娩時に大量の出血が起きた場合には子宮内膜が育ちにくく受精卵が着床しづらい状態になっていることが考えられます。
この分娩時に大量出血があった場合は下垂体機能不全による排卵障害が起きる可能性もあるのです。
ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
一人目を子育てしている間はどうしても自分のことが後回しとなってしまい、身体的にも精神的にもストレスが溜まりやすくなります。ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れて排卵障害などの不妊の原因が引き起こされます。
男性側も例外ではありません。精神的にストレスがあると精子の運動率や濃度が低下してしまいます。さらにテストステロンという精子の生産に関わるホルモン分泌量が減少してしまう恐れがあります。ストレスを受ける状態が長いと男女ともに不妊となってしまうことがあるのです。
もともと不妊の性質があった?
婦人科系疾患や卵管障害などの不妊の要素を持っていても、年齢が若いことによって不妊治療をせずに自然に授かった、いわば偶然の産物である可能性もあります。このケースは実は珍しいことではありません。
二人目を作ろうと思うまでに日も経っていますしストレスもありますからもともとの不妊の要素が出てきてしまうということもあります。不妊の因子としっかり向き合い、医師と相談しましょう。
二人目不妊の対処とは
病院に抵抗のない方はすぐに病院を受診し、不妊の原因を突き止めて医師とよく相談の上治療を進めていくとよいでしょう。一人目を子育てしているとどうしても生活パターンが乱れがちになりますから、修正し体質の改善に努めれば二人目を妊娠する可能性もあります。
まずストレスは妊娠にはよくありません。睡眠をできるだけとるようにしたり、お気に入りのハーブティなどを飲んだり、できるようなら子供を預けて出かけてリフレッシュをするなど、思いつくことから始めていきましょう。
次に冷えは血流を悪くして生殖機能を低下させます。子育てに夢中でつい自分のことを忘れがちになりますから、今一度自分の体が冷えていないか確認してみましょう。
まとめ
一人目ほどうまくいかない?二人目不妊の原因とは
「二人目不妊」ってどういう状態?
二人目不妊の原因の一つは加齢
妊娠、出産時における子宮や卵巣の性質の変化
ストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
もともと不妊の性質があった?
二人目不妊の対処とは