出産が近づくと日に日に出産への恐怖が募ります。妊婦雑誌を読む、他の人の体験談を聞くことで恐怖を募らせてしまう要因の一つに「 会陰切開 」があるのではないでしょうか? 痛み はどれほどなのか、いつ傷が治るのかなど心配事が多いことでしょう。
想像すると怖い!会陰切開の痛み
会陰切開とは?
会陰切開とは、出産時赤ちゃんの頭がスムーズに出てこられるよう会陰を切ることです。切開の傷は自然裂傷よりも治りが早いと会陰切開を推奨する医師もいますが、できるだけ自然に近いお産方法を勧めている医師もいます。
会陰切開をしたくないと予め医師に伝えていても、赤ちゃんに危険が迫る、お産が長引くなど自然な誕生を待っている余裕がなく会陰切開をされてしまったという体験談も耳にします。初産のほとんどの人が会陰切開を経験しているようです。切開方法は二通りあります。
垂直切開
肛門側に縦に切開する方法のことです。縫合後の違和感が少ないと言われていますが、傷が延長して肛門にまで及んでしまう恐れもあります。
斜め切開
7時または5時の方向または横側に近い場所を切開する方法のことです。傷が肛門まで達してしまうリスクが低いのでこの方法で会陰切開を行う医師が多いと言われています。
会陰切開は局所麻酔をしてから行います。会陰切開自体の痛みは気にならない人がほとんどです。会陰切開の痛みよりも陣痛や産みの痛みのほうが段違いに辛いため切開されたことに気付かなかったという人も少なくありません。
会陰切開の痛みは出産後にある
会陰切開は縫合時に溶ける糸を使われることが多いです。そのため抜糸の必要はありませんが、引きつれる感覚があるため病院によっては抜糸を行うこともあります。出産後はその引きつれる感覚や痛みに悩まされる人が多いようです。
痛みの強さや期間は人それぞれですが、麻酔が切れた出産当日~産後3日目くらいが強い痛みを感じたという人が多いです。
退院時には難なく歩くことができ、いつの間にか痛みがなくなっていたという人がほとんどです。しかし、中には傷口が腫れてしまった、痛くて眠れないという人もいます。我慢しないで鎮痛剤を処方してもらいましょう。
引きつれて痛い、引きつれる感覚が気になってトイレで思うように用が足せないと言う人は医師に伝えて抜糸してもらうと良いでしょう。抜糸は退院の前日に行われる産院が多いようです。
会陰切開の傷を早く治すためには?
安静にする
出産後はなるべく横になって傷口を動かさないようにしましょう。
清潔に保つ
トイレに行ったら洗浄綿を当てるように優しく拭く、弱めのシャワーを当てるなど清潔に保ちましょう。
傷を圧迫しない
座る時はドーナツ型のクッションを使い、傷を圧迫しないように心掛けましょう。
会陰切開の傷がなかなか治らない
溶ける糸を使っているとは言っても、糸が溶けるまでには時間がかかります。退院してもその傷の痛みに悩まされる人もいるでしょう。出産時期が夏場か冬場によっても糸が溶けるスピードが違うそうです。
赤ちゃんのお世話もしなければならないのに、傷の痛みで思うように動くことができないこともあるでしょう。痛みを我慢している人は抜糸をしてもらうことで痛みから解放されるかもしれません。
会陰切開の傷は一般的には一か月程度で回復するそうです。体質によっては多少前後することもありますが、2か月近く治らない人は会陰切開の傷以外に要因があるのかもしれません。
例えば、会陰切開の傷口が雑菌によって化膿しているケースが考えられます。再度受診して処置をしてもらいましょう。母乳育児だから薬を飲めないと我慢しているのであれば、母乳でも使える薬はありますので、まずは産院に相談してみると良いでしょう。
まとめ
想像すると怖い!会陰切開の痛み
会陰切開とは?
会陰切開の痛みは出産後にある
会陰切開の傷を早く治すためには?
会陰切開の傷がなかなか治らない