「妊娠中の恥骨痛は出産後も?放置せず矯正とベルトで痛み改善(前編)」では、恥骨痛の原因や症状についてご紹介いたしました。後編では、 恥骨痛 の治し方についてご紹介いたします。
妊娠中の恥骨痛は出産後も?放置せず矯正とベルトで痛み改善(後編)
骨盤のズレは恥骨痛だけじゃない
恥骨痛があるということは骨盤のズレが生じているということです。骨盤のズレは恥骨痛を発症するだけでなく、体にさまざまな影響を与えます。妊娠中は恥骨結合部分が左右に開き、胎児が大きくなるごとに子宮も大きくなることでズレはますます顕著となります。
しかし出産後は広がった恥骨結合部分に内臓が下がってきます。内臓が下がる内臓下垂はポッコリお腹という体型変化を生み出します。そして内臓が血管やリンパを圧迫することにより血行不良から慢性的な肩こりを発症させたりむくみやすくします。
また便秘や頻尿、下痢、尿漏れなども発症させ、体には悪影響ばかり与えることになります。そのため出産後はできる限り早期の骨盤調整をするようにしましょう。
恥骨痛を治すためには?
出産後1ヶ月程度で恥骨痛や腰痛が改善されたという人もいますが、それは恥骨結合の開きが少なかったために自然に元通りになったということです。しかし一度大きく開いてしまった恥骨をはじめとした骨盤に加え、じん帯も緩んだまま硬くなっているため自然調整することが難しい人もいます。
そういった人は数ヶ月かけて強制的に調整をおこなわないと完全なゆがみの解消には至りません。もしそのまま放置しておくと、出産後恥骨痛を長期化させるだけでなく坐骨神経痛などを引き起こすことになります。しかし体の内部にある骨格をどのように治せばよいのでしょうか。
妊娠中、恥骨痛を緩和させるためや出産後骨盤の開きを調整するために骨盤ベルトが販売されていて多くの女性たちが利用しているようです。この骨盤ベルトは出産後も恥骨痛を緩和すると共に、恥骨の開きを修復するための補助的な道具としても人気があるようです。
しかし出産後、闇雲に骨盤ベルトを締めるだけでは根本的な骨盤調整とはいえません。出産後は赤ちゃんがいなくなって開ききったままの骨盤をまず矯正する必要があります。妊娠中、結合部分が開き恥骨離開が起きると骨盤だけでなく背骨など体全体のゆがみが生じます。
そのため体の一部である骨盤だけを矯正してもまたすぐに元通りになってしまうため、全体的なゆがみをまず元に戻す必要があるのです。
その後骨盤ベルトを継続的に装着することにより、開きやすくなっていた骨盤を強制的に調整することができ、次第に恥骨の痛みも緩和してくることになるのです。しかしどこの接骨院でも産後の矯正施術の対応をしているとは限りませんので、来院前に必ず確認しておきましょう。
また現時点で恥骨痛が出ていない妊婦の方も日頃より、女の子座り、横座り、足組みといった骨盤がずれるような体制での座り方は避け、正座やあぐらといった座り方をするようにしましょう。
まとめ
妊娠中の恥骨痛は出産後も?放置せず矯正とベルトで痛み改善(後編)
骨盤のズレは恥骨痛だけじゃない
恥骨痛を治すためには?