妊娠を待ち望んでいるあなたにとって、妊娠の兆候となるわずかな体の変化はとても気になるものですよね。しかし超初期症状に気がつくのはなかなか難しい事です。今回はそんな初期症状の一つ『 着床出血 』について詳しくみていきましょう。
着床出血って何?
着床出血ってなぜ起こるの
卵子と精子が出会い、受精卵になったのちに子宮内膜に着床しようとします。このとき受精卵の絨毛(じゅうもう)が子宮の壁を傷つけてしまい、出血してしまうことがあります。これが着床出血です。50人に1人位の割合でこの出血が見られるようで、妊娠したからといって必ず着床出血が起こるわけではありません。
着床出血の特徴
特徴には個人差があり、絶対にこうですと断言できるものではありません。着床出血とは一般的な呼び名で正式には『月経様出血』となります、まさに月経のような出血。この呼び名のほうが特徴をとらえているような気がしますね。では一般的な特徴をあげてみます。
▽量
受精卵の絨毛によって傷をつけられる子宮内膜。子宮内膜にあるのは細い血管のみなので、基本的には大きな出血にはなりません。ごく微量で、おりものと間違えてしまう方もいます。
▽時期
生理予定日の数日前から当日。
基礎体温をつけている方は低温期が高温期に変わる境目に、一旦体温が一番下がる日があることに気がつくでしょう、その時がまさに排卵日なのですが、排卵日からおよそ一週間後におこります。通常は少量の出血が二三日続きますが、中にはもっと長く続く人もいます。
▽色
茶色いドロドロとしたもの、うっすらした血、鮮血の場合もあり人それぞれです。
着床出血と生理の違い
妊娠を待ち望んでいると、少しの出血は出来ることなら着床出血であってほしいと期待も膨らみますよね。それが翌日どばぁーと通常の生理が来ると心がくじけそうになります。そんな思いをしないように着床出血と生理を自分で見分ける方法はないのでしょうか。
結論から言うと、確実に自分で見分ける方法はありません。
少量出血から数日後に、妊娠検査薬を試してみる、というのが確実な方法といえます。
ですが、あなたがもし基礎体温表をつけていれば高確率で見極められるかもしれません、少量出血後に高温期が続いて入れば妊娠の可能性が高いといえるからです。しかし、たとえ妊娠していても、着床出血によって一時的に下がり、再び高温期になる場合もあるのです。体温が下がったから妊娠していないと判断して、薬を飲んだり、無茶をしたりしないように、経過を待ちましょう。
他には「胸の張りがいつもと違う」という意見もありますが、これは感覚的なもので、妊娠を望むがゆえにそう感じてしまうというのも多くあることです。
その他の出血の場合
先に述べたように、一般的に着床出血はごくわずの出血ですが、生理並みにあった、全くなかったと言う人も。
しかし、着床出血時には下腹部の痛みはありません。出血時に下腹部痛がある場合は気をつけましょう。中には排卵痛を感じている方もいますが、もし排卵通の場合は、排卵日が過ぎれば痛みが治まるものです。時間が過ぎても改善されない場合は、速やかに医者の判断をあおぎましょう。
着床出血の期間は排卵日からおよそ一週間、これ以外に出血を起した場合は不正出血となります。着床出血以外の出血にはどんなものがあるのか簡単にあげていきます。
- 流産の可能性
胎児の染色体異常による流産、初期の場合生理と間違えて気がつかない場合もあります。 - 子宮外妊娠
子宮以外の場所に着床してしまうこと。着床した部位を取り除きますので、残念ながら赤ちゃんはあきらめなくてはなりません。 - クラミジア
自覚症状のない感染症です。ひどい場合は卵管炎などを起こし不妊になる事もあります。 - 子宮がん
出血の症状が現われる頃には、だいぶ進んでしまっています。定期的な検査で早期に発見しておきましょう - 胞状奇胎
受精卵から伸びた絨毛が異常繁殖してしまうもの
いずれも自覚症状がなかなか現われず、出血によって気がつくという場合が多いのです。異常を感じたら速やかに治療を行いましょう。
妊娠を望んでいると、着床出血も生理も同じ時期のものなので、一体どっちなのか一喜一憂させられますね。
少量の出血があった場合は、焦らずその次の段階を見極めましょう。基礎体温のグラフは高温期のままなのかどうか。出血がとまったら妊娠検査薬をつかったり、病院へいったり、妊娠の有無を確認しましょう。
妊娠のサインである着床出血は、とても待ち遠しいものですね。
まとめ
着床出血って何?
着床出血ってなぜ起こるの
着床出血の特徴
着床出血と生理の違い
その他の出血の場合