便秘は、便が固く排便が困難になり排便回数が減っている状態です。赤ちゃんが3日以上排便しなかったり、腹痛があったりするようならば浣腸の使用を検討しましょう。
今回は、 赤ちゃん の 便秘 に使える 綿棒 を使った浣腸とグリセリン浣腸を紹介します。
赤ちゃんの便秘に使える綿棒浣腸とグリセリン浣腸
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赤ちゃんの便秘の原因
排便の回数は個人差が大きく、生後2か月たっても1日5回に赤ちゃんもいれば、に1回になる赤ちゃんもいます。回数に関わらず便がやわらかく排便が困難でなければ心配はいらないでしょう。
しかし、排便回数が少なく不機嫌で、体重が増えていかないようであれば便秘の可能性を考えましょう。
赤ちゃんの便秘の原因は、母乳で育てている場合には母乳が足りていない可能性が考えられます。粉ミルクで育てている場合には与えている量が足りないか、薄めすぎている可能性が考えられます。
母乳でも粉ミルクでも量が十分であるのに便秘が続くときには、先天性巨大結腸症かもしれません。肛門近くの腸壁に神経細胞がないために腸管が蠕動運動できずに排便できない病気です。先天性巨大結腸症は新生児のうちに発見されることがほとんどです。
離乳食を始めてからの便秘には、食物繊維が多い野菜や海藻または便をやわらかくする果物を摂取させるといいでしょう。
2歳ごろになると、心因性の便秘も考えられます。幼稚園や保育園が始まり、時間がないため便意を我慢させられることや愛情を引き付けるための気持ちが便意を遠ざけることもあるのです。
便秘が続くと便が固くなり肛門に傷をつけることがあります。肛門に傷があって、排便の時に痛みを感じるためさらに便秘になっていることも考えられるのです。
綿棒浣腸
赤ちゃんの便秘には、マルツ汁エキスや果汁も効果的ですが物理的な刺激で排便を促す浣腸がおすすめです。綿棒浣腸は、こより浣腸の一種で細い綿棒を肛門の中に出し入れする方法です。すべりをよくするために、オリーブオイルやベビーオイルを浸み込ませるといいでしょう。
使用する綿棒は細すぎず固すぎない物を選ぶようにします。綿棒は肛門から2センチほど入れ、円を描くようにゆっくりと動かします。綿棒で肛門を刺激しながらお腹のマッサージも一緒にすると効果的です。綿棒を奥まで入れて肛門や周辺を傷つけないように注意しましょう。
食後は腸の動きが活発になっているため綿棒浣腸に適したタイミングです。綿棒浣腸は肛門に直接刺激を与えるため即効性があります。綿棒浣腸をしている最中に排便することもあるため、赤ちゃんのお尻の下に新聞紙やオムツを敷いてから行うようにしましょう。
グリセリン浣腸
綿棒浣腸で効果がなかったり、腹痛を訴えていたりするときにはグリセリン浣腸を使用するといいでしょう。グリセリン浣腸は、薬局で販売されている浣腸用グリセリンが便利です。赤ちゃんの便秘には50%グリセリン液10ミリリットルを肛門から注入します。
左手で赤ちゃんの足を持ち上げて浣腸のボール部分の先を肛門の中に押し入れて、ゆっくりとグリセリン液を入れます。冷たいグリセリン液だと赤ちゃんが驚くため、ボール部分をぬるま湯に入れて温めてから使用するといいでしょう。
10ミリリットル入れたらすばやく引き抜き、すぐにオムツをして排便を待ちます。グリセリン浣腸は綿棒浣腸のように肛門を直接刺激して排便を促すものではなく、便にグリセリンが浸み込んで便をやわらかくして排便を促すため先端を動かす必要はありません。
幼稚園児であれば、20ミリリットル注入します。肛門や周辺に傷がある場合や嘔吐がある場合、また食欲がなく脱水状態にあるときには綿棒浣腸やグリセリン浣腸をせず小児科を受診するようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの便秘に使える綿棒浣腸とグリセリン浣腸
赤ちゃんの便秘の原因
綿棒浣腸
グリセリン浣腸